頸の痛み
高槻整体おかもと
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頚椎ヘルニアは腰椎椎間板ヘルニアに比べて頻度は低いが最も多く見られるのは頚椎5−6、頚椎6-7です。頚椎のヘルニアでも急性期には逃避性の傾斜や肩の挙上が見られ、頚の痛み及び上肢の痺れ、痛み、肩甲骨間の痛みなどを伴います。慢性期には頚部痛肩甲骨間の痛み上肢の痛み、痺れ、筋力低下などを症状とします。
図1:頚の解剖(矢状面)
図2:椎間板の解剖(水平面)
図3:頚の椎間板ヘルニアの種類(水平面)
図4:椎間板ヘルニア
椎間板は2つの椎骨の間にあり生体のうえでは主に衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。(図1-11、図1-13)
図2にあるように椎間板は周囲を被っている何層もの繊維輪からなり、周りの繊維輪が破れて中の髄核が飛び出す事を椎間板ヘルニアと言います。
椎間板ヘルニアを患う人は下は10代から上は50代、60代と幅広い年齢層におこります。20歳を過ぎると椎間板の中の髄核(図2)は繊維化し弾力のあった組織は硬くなり骨間靭帯に近い状態になります。
そのうえ椎間板は水分を豊富に含んでおり、年齢とともに水分が抜け出て椎間板自身の柔軟性がなくなり変性していきます。しかし椎間板自身が年齢とともに水分が抜け出る事は決しておかしいことではありません。
年齢とともに身長が縮むのは、水分が抜け出た椎間板の高さが低くなるからです。
また椎間板ヘルニアを患う人はもともと椎間板自身が弱く遺伝的な要因もあることが最近では認められてきました。おそらく周りを被っている椎間板の繊維輪が弱いものだと考えられます。
頚の椎間板ヘルニアは腰の椎間板ヘルニアに比べて脊柱管へ突出する度合いが軽症であると言えます。椎骨(図1-11)の後ろに走行する後従靭帯が(図1-9)が腰部と比較すると3倍〜4倍の厚みをもち繊細な頚椎を守っています。
頚の椎間板ヘルニアはどの部位が突出して神経を圧迫しているかで症状のでる部位
も異なります。
a
、の場合中央から椎間板が突出しており、痛みが頚、両腕、肩、手に出ます。
b
、の場合神経根(脊髄から神経が出ている付け根の部分)に触れている事で椎間板と神経根が癒着を起こし首を動かしただけで痛みや痺れが腕や肩甲骨周囲に出てきます。
c
、の場合首を動かすだけで上肢に痛みや痺れを生じ症状が両側に出ます。
しかしながらこれは医学的な一般論ですので、どの種類の椎間板ヘルニアでも突出してる度合いにより痛みの強さは異なります。
朝起きた時が一番痛い、首を寝違えた様な状態が何日も続く。
椎間板は寝ている間に水分と栄養を供給します。朝の身長が夕方よりも高いのも
このためです。よって首の椎間板ヘルニアがある人は朝起きた時、椎間板はより後ろに飛び出し神経にあたり痛みがでます。この症状は寝違えた様な痛みが多く、日にちが経過しても症状が緩和しないケ−スは椎間板ヘルニアの可能性が考えられます。
指先や肩、肩甲骨の間に痛みやしびれ、違和感がある。
手や肘、肩を支配している神経は全て首からでています。首に椎間板ヘルニアなどの障害が起こると椎間板があたっている神経の先まで影響を与えます。
首を前に曲げると痛く、後ろに反らすほうが比較的楽。
椎骨の前と後ろには靭帯があります。前の靭帯を前従靭帯、後ろは後従靭帯で被われています。後ろの靭帯は前に比べると細く強度がありません。よって椎間板は首を前に曲げると飛び出しやすいのです。
主に下部頚椎に発生する骨棘形成であり頚椎の変形が神経の出入り口である椎間孔まですすみ神経を圧迫し首の痛み、手の痺れ、肩の痛みを引き起こします。
年齢とともに椎間板の高さが減る事で周りの靭帯が弛み関節の安定性が失われます。安定を失われた関節は骨棘(骨の棘)を形成し本来の安定を取り戻そうとします。
この骨棘が神経の通る穴(椎間孔)や脊髄の通る穴(脊柱管)をふさぐ事で骨棘が神経にあたり痛みや痺れとなって現れます。
痛みの出方は椎間板ヘルニアと対象的で首を反らすと痛み(上を向く)、前に曲げると痛みは減少します。50代以降に多く発症します。
図5:退行性病変1
図6:退行性病変2
手の痺れ、痛みを引き起こす代表的な疾患に胸郭出口症候群と呼ばれるものがあります。胸郭の上部で腕神経叢、鎖骨下動脈を圧迫する事により症状が出現する症状の総称です。その原因により斜角筋症候群、過外転症候群、肋鎖症候群、頚椎肋骨に分類されます。
【症状】
上肢の神経症状(手や腕の痺れ、鈍痛)
神経根症状とは異なり上肢あるいは指先全体に症状が出る事が多い。
上肢内側の痺れ(尺骨神経の圧迫)
【原因】
(1)前斜角筋と中斜角筋の間を腕神経叢と鎖骨下動脈が通っているので、この筋肉が硬く緊張する事により神経あるいは血管を圧迫してしまいます。
(2)小胸筋の過緊張によるもの
(3)頚椎肋骨(先天的に第7頚椎に肋骨ができている)
(4)鎖骨と第一肋骨による圧迫(鎖骨の下方変位)
この他類似疾患として上肢の痺れなどの神経症状の原因として正中神経を圧迫する円回内筋症候群、手根管症候群や尺骨神経を圧迫する肘部管症候群、ギオン管症候群などがありますが検査により区別することが出来ます。
むちうちの後遺症による頚椎の前湾の消失
もうひとつの頚椎の障害として交通事故によるむちうちの後遺症があげられます。むちうち症と呼ばれる障害は頚椎前面の椎前筋郡(頚長筋、頭長筋、前頭直筋、外側頭直筋)の損傷をおこします。
これらの筋は頚椎の安定に深く関与しているため代償的に斜角筋が過緊張をおこし頚部の安定を図ろうとします。
この場合、頚椎のサブラクゼ-ション部位のアジャスト(矯正)とともに頚部のアイソメトリック運動(等尺性収縮)を併用して頚部の安定を図る必要があります。怪我の程度にもよりますが軽症の場合、受傷後1週間以内に行ってもかまいません。
むちうちの後遺症により頚のカ−ブが変化しリバ−スカ-ブやストレ-トネックをひきおこすと後頭下筋郡の過緊張や上部頚椎の可動性減少によるによる頭痛や首の痛み、また頚椎の椎間板や椎間関節へのストレスも高まるため整形外科的検査を的確に行い、より確実な判断をしたうえで治療を進めていく事が重要です。
頚椎の異常は様々な症状と関連し、また構造上大変複雑であるため、より正確で確実な症状の鑑別診断と症状に対するアプロ-チが必要です。首の椎間板ヘルニアなど一つの原因だけで痛みが起こっていることは少なく胸郭出口症候群などと合併した症状が数多く見受けられます。
理学検査、神経学的検査、また触診による頚椎のリストリクション(可動性減少部位)などを正確に行い症状に合わせた頚椎へのアプロ−チを行います。
”より正確な頚椎の矯正”、”頚椎椎間板ヘルニアのためのマッケンジ−療法”、”むちうち症に対する上部頚椎の矯正と首の筋力強化(アイソメトリックトレ−ニング)”の指導など「それぞれの症状に合わせた安全で的確な調整」を行います。
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